「怒鳴らない」「強制しない」「否定しない」
それでもチームは強くなれる!
びわこ成蹊スポーツ大学の監督が教える“自主性を高める”指導法とは?
思わず怒鳴ってしまう「何やってるんだ!」「何度言ったらわかるんだ!」
練習中や試合中など、ついつい気持ちが入って選手たちを怒鳴ってしまった経験、指導者の方なら皆さんお持ちなのではないでしょうか。しかし、試合に勝つことや選手のレベルアップのためを思って指導しているつもりでも、威圧的に怒鳴ることで本当に指導者の意志や思いが選手に伝わるとは限りません。
なでしこを指導したヘッドコーチの「考えさせる」指導法とは?
なでしこJAPANの女子W杯初優勝、オリンピックでの銀メダル獲得にヘッドコーチとして貢献した望月聡氏は、選手に対して決して怒鳴ったり、否定したりしません。
選手が本当にダメなプレーをした場合でも、『それはダメ』と否定するのではなく、『それもおもしろいかもしれない。でも、他のプレーもあるんじゃないかな?もう少し考えてみよう』という言い方をして、違う方向に進めるようなアドバイスや提案をしています。
また、ミスが起きた場合でも『なぜミスをしたか考えてみよう』と、次どうすれば上手くいくかを選手自身に考えさせるように導いていきます。
▲プレーの意図や改善する方法を選手自身に説明させる
「頭ではわかっているけど、なかなかできない・・・」
「選手にどう伝えればいいかわからない・・・」
そうお思いの方もいらっしゃると思います。そんな方のために、望月氏がどのように選手に問いかけているか、ミスしたときに自ら考えるようにどう誘導しているか、「怒鳴らない」「強制しない」そして“選手の自主性を高める”コーチングの実践方法を学べるDVDをご紹介いたします。
■こんな方にオススメします
・自ら考えて行動できる選手を育成したい
・選手とのコミュニケーションを円滑にしたい
・女子のチームを指導している
・それぞれの選手の個性を伸ばしたい
指導解説:望月聡
(びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部監督)
1964年滋賀県出身。県立守山高校、大商大を経て日本鋼管へ。日本代表選手にも選出され、浦和レッズ、京都パープルサンガでも活躍した。
2007年からびわこ成蹊スポーツ大学サッカー部の監督に就任。2008年北京オリンピック女子サッカー代表にコーチとして帯同し、準優勝を経験。2011年FIFA女子ワールドカップでコーチとして日本女子代表を指導し、チームの初優勝に貢献した。2014年からはユニバーシアードサッカー日本女子代表監督に就任し、2017年台北大会ではチームを準優勝に導いている。
自分の意思や行動を説明できる選手を育てる
サッカーというスポーツには“観る、考える、判断する、分析する、実行する”だけでなく、“プレーに対して責任を持つ、反省する、修正する”といった、選手が自ら考えなければいけないことがとてもたくさんあります。そのためには、「なぜシュートを打ったのか?」「なぜパスを選択したのか?」を選手自らが説明できるようになることが大切です。
「コーチが打てといったから」「打たないと怒られるから」ではなく、『あの状況ではシュートが一番良いと思ったから』とか『あの時は自分は見えていなかったからパスした方が良いと思った』など、自分の意志で行動し、その理由を論理的に説明して皆を納得させる能力が必要なのです。
そのためには、指導者が選手に行動を強制するのではなく、自ら考えるように仕向け、自ら行動できるように誘導していくことが重要です。
▲パスに間に合わなかった選手に、次どうすれば間に合うかを考えさせて説明させる
このDVDでは、サッカーを行っていく上で必要な“インテリジェンス(予測・判断・発送・分析の能力)”を高めるための練習方法をご紹介しています。望月氏は常に「考えてみよう」と選手に投げかけ、選手たちの意見を引き出します。工夫を凝らしたドリルを課しながら、選手の頭と身体をフルに使わせるように導いていくのです。
また、トレーニング中にミスがあった場合や選手にもっと考えてほしい場合に、指導者がどのように誘導すればよいか、望月氏の実際のコーチングを見ながら学ぶことができます。
1巻:パーソナルスキル×インテリジェンス
主に視覚などの感覚器から得た情報を、いち早く行動に移すトレーニングをご紹介します。瞬間的な判断力や洞察力を磨きながら、足元の巧緻性や全身のコーディネーション能力を高めていきます。
2巻:ゲームスキル×インテリジェンス
グリッドを広めにとり、実戦の中での判断・分析を強化していきます。ここでのポイントは失敗をしたとき、なぜ上手くいかなかったのかを考えさせること。簡単に答えを出さず、考える力を養います。
指導者の熱意を正しく選手に伝えるために
選手たちに主体性をもってもらうためには、指導者が「選手とともに学ぶ姿勢」が必要だと望月氏は言います。
「実際に試合でプレーするのは選手たち自身です。その選手が自分たちで適格な判断ができるようになるためには、今までの“教える・伝える”という指導者主導のコーチングではなく、選手と指導者がともに学び、お互いの能力を引き出すという指導法が必要になります。そのためには、常に選手に考えさせる、決して先に答えを言わない。もし選手がわからなくても『一緒に考えよう』という関係性を普段から作っておくことが大切なのです。このDVDではいろんなドリルを紹介していますが、どのドリルを行う時も大事なのは『常に選手に考えさせる』ということです。」
指導者として、学んだことを選手に伝えたい、早く上手くなってほしいという情熱は誰もが持っているもの。しかし、それが先走ってしまうと、押し付けの指導になってしまい「言われないとできない」という選手になってしまいます。押し付けではなく、うまく選手たちが“気づく”ように誘導してあげること。それが望月氏の考える指導法です。
このDVDは単なるドリル集ではなく、自ら考える能力“インテリジェンス”を育むためのコーチングの本質を突いた教材です。これ1本で小学生から大学生までカテゴリーを問わずに活用することができます。自ら考える選手を育てたい、選手の個性を育みたいとお考えの方にお勧めです。
【DVD2枚組】
1巻:パーソナルスキル×インテリジェンス(71分)
■ステップワーク/コーディネーション
◎フォロウランニング
◎バックタッチ
◎ミラー
◎ドリブル対応
◎ヘディング・スライディング
◎ヘディング当て
◎見て聞いて判断ランニング
■ボールフィーリング
◎投げて回転キャッチ
◎手・頭・足を使ってパスワーク(1)
◎手・頭・足を使ってパスワーク(2)
◎仰向け投げ上げキャッチ
◎2ボールキャッチ・リフティング
◎2ボールリフティング
◎4人組ハンドパス
◎サッカーサーキット
■パス&コントロール&サポート&コミュニケーション(1)
◎9人組パスワーク
◎パス&ゴー
◎4人組パス突破
◎6人組パス突破
◎6人組ライン突破
2巻:ゲームスキル×インテリジェンス(74分)
■パス&コントロール&サポート&コミュニケーション(2)
◎3対1ポゼッション
◎4対2ポゼッション
◎5人組ライン突破
■2対1からシュート
◎ゴール正面FW横並び
◎ゴール正面FW縦並び
◎ペナルティ角の外
■クロスからシュート
◎2対1
◎2対2
◎3対2
■守備
◎正面から2対2
◎正面から3対2
◎サイドから2対2
■指導・解説:望月聡
■実技協力:びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部
■企画・制作:ジャパンライム株式会社
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